重慶のあるアーリーステージの会社の事務所では、熱い議論が、静かに行われていた。
起業家である聴覚障害者の田野さん率いるチームは現在、聴覚障害者が文化財の魅力をもっと感じることができるようにするためにはどうすればいいのかについて考えている。
田野さんが立ち上げた「重慶予爾夢科技有限公司」が開発した聴覚障害者文化知識共有プラットフォーム・手話辞典は、社会に向けて、手話に関する知識を紹介する動画8000本を提供しているほか、公共の場における障害除去解説・無線通信を打ち出している。
同仕組みは重慶中国三峡博物館を含む博物館9ヶ所ですでに導入されており、延べ1千万人以上が利用してきた。
田野さんが率いるチームのメンバーの90%が聴覚障害者で、その多くが重慶師範大学の卒業生となっている。
彼らは、聴覚障害者が意思の疎通や情報取得などの面で抱えている問題を解決し、聴覚障害者に、より便利な情報支援を提供できるよう取り組んでいる。
田野さんは今後、中国全土のより多くの博物館を含む公共機関と協力し、聴覚障害者の情報に関する要求を満たすことができればと願っている。
田野さんは、「聴覚障害者は耳が聞こえないだけで、他は何でもできるのだから」とした。

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