出水期に入り、長江中・下流地域が苦しめられている。
荊楚の地・湖北省は、数回にわたり大雨に見舞われており、深刻な洪水災害が発生していることで、人々は再びここに注目している。
湖北省では、なぜ洪水が多発するのだろうか。
川と湖の関係はどれほど複雑なのだろうか。
中国は、6月には本格的な出水期に入り、大雨が5回も続けざまに発生した。
湖北地区の6月の降水量は1961年以降で最大となり、降水量を換算すると約530億立方メートルになり、太湖12個分に相当する。
湖北省というとすぐに思い浮かぶのは、広々とした長江と点在する湖沼、江漢平原だろうが、湖北省周辺の山々を思い浮かべる人は少ない。
湖北省の地理的な環境を正確に言えば盆地ということになる。
湖北省は、長江中流に位置し、3方を山に囲まれており、江漢平原を抱いており、南側が開かれた不完全な盆地だ。
西の山間部は、全国地勢第2段階東縁の一部で、山の間の谷が深く、江漢平原と比べると非常に険しい。

長江及び両湖平原で湖北省の洪水と湖南省の洪水がぶつかり、両省が一つに合わさり、皿形の盆地を形成し、長江が横断する。
洪水は湖北・湖南の省境にある城陵磯という1つの出口から流れ出すしかない。
独特な流域の形状と複雑な川と湖の関係は、「両湖地区」(湖北省と湖南省)で洪水災害が発生する。
「千湖の省」と呼ばれる湖北省の湖沼の総面積は2983.5平方キロメートルで、面積6.7ヘクタール以上の湖沼は800以上からなる。
長江が省を横断しており、省内の長江本流は長江全長の3分の1以上を占め、第2段階東縁から勢いよく下り、地勢が低く窪んでいる江漢平原、洞庭湖平原を流れる。
川が曲がりくねり、水がスムーズに流れないうえに、数多くの支流があるため、出水期に入り降水量が増えると、洪水災害が起きやすくなる。
特殊な地理的位置、広く分布する河川と湖沼、さらに連日の雨により、今年の湖北省は確かに新たな試練を迎えている。
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