「春野菜を食べること」は、民間に伝わる春を迎える風習の一つで、「咬春」や「嚼春」と呼ばれている。
早春の訪れとともに、春の野菜が各地の市場に並ぶ。
上海市の野菜市場の各屋台では、ナズナや馬蘭頭(コヨメナ)など南方で採れる春野菜が販売されていた。
最も値段が目を引いたのが、「香椿(チャンチン)」である。
上海市の野菜市場では、多くの屋台で、一束にくくられた香椿が最も目立つ場所に並べられ、500グラム60元から90元(約千円から1500円)で売られていた。
「木の上に育つ野菜」と言われる香椿は、チャンチンという落葉広葉樹の若い芽のことで、春の節気のひとつ「穀雨」の頃になると、このチャンチンを使い、さまざまな料理を作る。
チャンチンを食べる習慣は、古くからあり、漢の時代には、全国に普及していた。
チャンチンは、栄養価が高く、食養生の効果があり、風邪やリウマチによる痛みや胃痛、急性の下痢などに効果がある。

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