北宋の時代の文学者・欧陽修はその詩の中で、「洛陽の土地は花の生育に最も適し、牡丹の花は天下一の美しさ」と詠んでおり、河南省洛陽の牡丹を「天下一」として、牡丹が描かれた宋代の枕も大量に見つかっている。
「宋三彩牡丹紋枕」は、淡い黄色をベースに、牡丹の花や葉の輪郭が刻まれており、釉薬をかけて彩色が施されている。
何枚もの緑の葉に囲まれるように、黄色い牡丹の花が咲いており、ダイナミックながら優雅な線がなんとも美しい。
この枕には、唐代の「唐三彩」の技法が受け継がれており、優美な色合いに、宋代の美的感覚が加わっている。
そして「唐三彩」の技法が伝承されていたことを示しているほか、宋代の職人の絵画や彫刻の技術が極めて優れていたことも示している。
牡丹の花は数日で散ってしまうが、古代の腕利きの職人が描き出したこの牡丹の花は1千年以上も「咲き」続けている。
洛陽市で出土したたくさんの文化財を見ると、当時、牡丹の花の模様がどれほど流行していたかをよく知ることができる。

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