雲南省紅河(ハニ)族彝(イ)族自治州では、山頂の森林の土壌が降水を貯留し、河川の水の量を安定させ、山の麓にある村に生活用水を提供しているだけでなく、村の下にある棚田に水を提供する灌漑の水源となっている。
山が貯留した水は、低地の谷へと少しずつ流れて川となり、また蒸発して雨となって、森林へと降り注いでいる。
「森林-村-棚田-水系」の4つの要素が水の循環を生み、止まることなくそれが繰り返し、同自治州にある紅河ハニ棚田の素晴らしい生態システムとなっている。
ハニ棚田は、1300年以上の歴史を誇る生態系農耕システムで、雲南ハニ族、彝(イ)族、dai(タイ)族、壮(チワン)族、苗(ミャオ)族、瑶(ヤオ)族、漢族などの民族が、大自然と調和して共存する中で生み出した生態文明の奇跡であり、専門家は伝統的な生態系農業のモデルケースと見なしている。
紅河ハニ族イ族自治州元陽県には、4万6100ヘクタールのハニ棚田が互いに連なるように広がり、「紅河ハニ棚田群の文化的景観」としてユネスコの世界遺産にも登録されている。

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