遼寧省瀋陽市康平県の張家窯林場遼代契丹貴族墓葬群から出土した遼(907~1125年)の時代の黄金の仮面は、瀋陽博物館の至宝だ。
仮面は、これまでに出土した遼代の黄金の仮面のうち3つ目に出土したもので、鑑定の結果、この黄金の仮面の金の含有量は約85%で、同類の金属葬具としては最高級ランクであることが分かった。
契丹(遼)では、社会の生産力や技術が未発達だったことを考えると、純度を高めることは容易ではなかっただろう。
瀋陽市で出土した黄金の仮面は、11世紀中・後期に作られたものだ。
復元後の仮面の大きさは、長さ23センチ、幅19.8センチ、深さ8センチ(縁から鼻の先端まで)で、重さは362グラムとなっている。
特徴のある仕上がりで、眉や目、耳、鼻、口が丁寧に作られ、まつ毛やひげもはっきりと見ることができる。
モンゴロイドの特徴を備え、被葬者は若い男性と見られているが、墓誌が発見されていないため、約1000年前の古墳の被葬者の身分は神秘に包まれたままで、現時点では推測することしかできない。

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