嘉峪関出身の李森さんは、持ち前の器用さと親しみあふれる地方の訛りを活かし、景勝地を訪れる観光客に独創性ある「関照(関所の通行許可証)」を発行し、かつての中国の領土を離れて西域へ向かうための「出国」儀式を再現している。
李さん自身も「関長」として名を馳せるようになった。
「関長」とは、古代に関所で、旅商人や使者の往来を確認する責任者のことである。
43歳になる李さんは、今では嘉峪関で最も人気の高い「ネット有名人」となった。
観光客の中には、「合法的に通関を許可する」と「関長」から通告されるためだけに、強風と炎天下で数十分も待つ人もいる。
「関長」の方も、絶えず新しい様式を生み出している。
最初は宣紙に手書きだった「関照」から、印刷版や木板版、巻物式の「関照」へと種類が増え、「通関許可」の文を考え、「関長」の鎧や戦闘靴まで作るという凝りようだ。
「故郷の観光業のために、微力ながらも全力で貢献したい」と、李さんは、ショート動画の自己紹介で、こう語っている。

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