「比較的保存状態のいい人骨は、甲骨文字の『坎』のような形をしている。
こんな風に跪いた姿で、甲骨文字の字形と対照させることのできる形で人身御供の人骨が出土することは極めて珍しい」と、柴荘遺跡発掘プロジェクト責任者の梁法偉氏は語った。
河南省済源市柴荘遺跡の発掘過程で、考古学調査員は、遺跡内で大量の墓葬及び商(殷)代末期の祭祀に関する遺物を発見した。
商・周時代の社会形態と礼制の変遷を研究するために実物資料を提供、独特な人身御供の事例が考古学界から注目されている。

首はなく胴体のみで、北の方角を向き、両膝を折って穴の中に跪いており、両手を身体の前で交差させている。
梁氏によると、殷墟で出土した甲骨文の記載に基づくと、商朝では祭祀文化が盛んで、古代の人々は「社」や「示」、「壇」などの象形文字を用いて様々な形式の祭祀活動を記述していた。
「坎」の字は、人や家畜を穴の中に埋める祭祀方法を表しているという。
考古学調査で発見された人身御供の事例は多くが横たわった姿をしていた。
専門家は、「坎」の字の形通りの祭祀方法は現在のところ考古学調査での発見数が極めて少く、甲骨文における記載と対応するものである以上は、当時普遍的に存在した形式だったのではないかと推測している。
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