中国科学院古脊椎動物・古人類研究所の徐光輝研究員は、雲南省羅平県で、世界最古の疣歯魚科の魚の化石を発見し、「雲南暴魚」と名付けた。
この発見は、羅平生物群の食物連鎖構造と三畳紀生物復活への認識を改めた。
疣歯魚科は、三畳紀の体長が最大の肉食性基幹新鰭類で、疣歯魚属を代表とし欧州と華南地域の三畳紀中・後期の海洋環境で棲息しており、最大65センチにもなる。
新たに発見された雲南暴魚の体長は34センチ、2億4400万年前の三畳紀アニス期羅平生物群の中で、今まで知られているうち最大の肉食性基幹新鰭類であり、食物連鎖の中で高い位置を占めていた。
近年の大型肉食海棲爬虫類の発見と合わせると、成熟した複雑な食物連鎖が三畳紀早期に構築されていたことが示された。
疣歯魚と比べると、雲南暴魚の上顎の縁の歯は、力強く、より高い捕食能力を持っていたことが分かる。
徐氏は「高精度断層スキャン技術を応用し、雲南暴魚が疣歯魚に似ていることが分かった。
その下顎内側と翼骨に丈夫な歯があり、獲物の殻を砕くことも可能だ。
雲南暴魚は、羅平生物群のその他の小魚、甲殻類、軟体動物、二枚貝などを捕食できたと推測できる」と説明した。
雲南暴魚及びその他の関連魚類の詳細な研究により、徐氏は、初めて疣歯魚科を分岐分類学の研究に導入し、早期新鰭類の分岐進化ツリーを再構築した。
早期新鰭類の各主要グループの体系的な発育関係、拡散進化、生態適応を理解する上で重要な意義を持ち、学術誌「PeerJ」は、同成果を発表した。

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