陝西省西安市に住む張天偉さん(83)は、竹ひご約900本を使い、動く「兵馬俑の戦車凧」を作り上げた。
風を受けると戦車をひく馬4頭と、手綱を引く兵士が生き生きと動きだす。
秦の始皇帝の御用車の隊列を模した凧を製作した張さんは、陝西省無形文化遺産張氏凧の伝承人だ。
1986年から、普通の凧と風力タービンを組み合わせた機械仕掛けの「動く凧」を製作しており、「兵馬俑戦車凧」もそんな「動く凧」の一つだ。
「『兵馬俑一号戦車』は、2014年から作り始め、2019年には全てのパーツが完成し、今年、全ての組み立てが終わった」と張さん。
「結合ポイントが約3000ヶ所もあり、竹ひご920本で作った戦車の重さは500グラムに抑えられている」としている。
張さんによると、「兵馬俑戦車凧を空に飛ばすためには、後ろの秦俑の軍陣による牽引の力が必要で、軍陣は、48列、秦俑192体(枚)からなる」のだという。
張さんは、古くから受け継がれてきた技術を駆使して、伝統的な凧を立体的で動く凧へと進化させた。
新しいアイデアを考え続けており、その技術を次の世代へ伝えたいと願っている。
「今の唯一の願いは、一人でも多くの人に動く凧を好きになってもらうこと。
僕自身も大好きなので、これからも作り続けていく」と張さんは話す。

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