東京五輪の卓球選手の中に、12歳の少女がいる。
名前は「ヘンド・ザザ」、シリアの出身である。
今回が初の五輪出場で、成績は振るわなかったが、懸命に頑張る姿が多くの人に感動をもたらした。
ザザ選手は、「もっといい成績を上げたかったが、力が及ばなかった。
ぜひとも一勝して、祖国に勝利を持ち帰りたかった」と話した。
そんな中で「転機」が訪れた。
中国オリンピック委員会(COC)がザザ選手の状況に注目し、中国で練習するよう招待したのだ。
順調に進めば、ザザ選手は今年9月に中国に来ることになる。
中国からの招待を受けて、ザザ選手は「中国で練習できることをとても楽しみにしている。
中国の選手と同じレベルになりたい」と話すとともに、「一番好きな卓球選手は、中国の五輪金メダリストの丁寧選手」と語った。
中国とスリランカの試合では、技術で劣る相手に対して、中国の選手は「思いやり」をもって戦った。
強い敵と戦う時に勇猛果敢になるのは相手を尊重するからであり、弱い敵に対して強さを前面に出さないのもまた相手を尊重するからだ。
これこそ人々がスポーツを必要とする理由かもしれない。
一歩も後に引けないギリギリの戦いの中にある、温かな、善意の、広い心で包み込むような小さなエピソードこそ、より貴重なものであり、人々の注目を集めるものなのだ。

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