「梅瓶」は1000年以上の歴史を誇る中国の陶磁器の器形で、唯一無二の中国の美学が表現されており、「世界で一番美しい瓶(壺)」と称されている。
梅瓶の「梅」にはどんな意味が込められているのだろうか?梅瓶のルーツは唐の時代まで遡ることができ、宋の時代に中国で一世を風靡した。
時代によってその呼び方が変わり、「梅瓶」という雅な名前が登場するのは、清の後期の書籍「陶雅」が初めてだ。
清の時代の許之衡が著した陶書「飲流斎説瓷」では、「梅瓶」について「口径部が細く、梅の枝をさすことしかできないため、梅瓶と呼ぶ」と解説している。
宋の時代、梅瓶は「経瓶」と呼ばれ、主に酒器として使われ、独特な美しさを持ち、花を生けたり、飾り物として家に飾ったりすることもできる。
「元青花纏枝牡丹紋梅瓶」は、元の時代に景徳鎮で生まれた「元青花」と呼ばれる染付技術が生かされ、美しさにさらに磨きがかけられた。
一面に文様が施された構図で、文様の層が多いものの乱雑な印象はない。
染付で文様が上から下まで5層にも及んで描かれており、幾代にもわたって末永く続くようにという願いが込められている。

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