中国の伝統文化において、虎は「百獣の王」、独特の王者の風格や迫力ある威厳を放っているため、昔から虎は勇気や力、財産を象徴する瑞獣や、正義を守り、悪を排除する守り神と見なされてきた。
宋・金の時代、虎を模した陶器製の枕が流行していた。金の時代の作品「三彩虎形枕」は、不規則な弧を描いた形の台座の上でトラが伏せており、背中には緑の楕円形の蓮の葉があしらわれ、そこに頭を載せるようになっている。「三彩虎形枕」は、形、装飾、上絵付けのどれをとっても、同様の形状の文化財の中で「傑作」と称されている。虎を模した枕は、目が吊り上がっていて威圧感を放っているのに対して、この虎は伏せており、しっぽも下に下ろし、目を閉じて、完全に力を抜いて休んでいる。背中の楕円形の蓮の葉は、平たくなめらかで、葉脈もはっきりと描かれている。

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