浙江省麗水市龍泉市に住む青年陶芸家の劉傑さんは、2019年から、南宋時代の龍泉窯で焼かれ、日本に伝わっている青磁茶碗を代表する優品「馬蝗絆」の再現に取り組んでいる。
「馬蝗絆」が、中国で展示されたことをきっかけに、劉さんは、北京故宮と浙江博物館で展示されたこの茶碗を至近距離から観察し、専門家に教えを請い、器の形や色付けを繰り返し研究し、龍泉現地の紫金土を用いて「鎹(かすがい:尖った先端部が2つある釘)」を制作し、「馬蝗絆」の風格と趣を出すよう尽力した。
劉さんは、「『馬蝗絆』は、中日文化交流の証、何としても、その風采や文化的エッセンスを描き出し、古人の『匠』の心を再現したい」と話した。

「馬蝗絆」は、龍泉窯で焼かれた青磁茶碗で、南宋時代に日本に渡り、明代にひび割れが生じたため、中国に送り返された。
代わりを求めたが、明代の中国ではもはやこれに代わる名品は作れないとして、磁器職人によって6個の鎹で修理を施され、日本に返送された。
現在は、東京国立博物館に収蔵されている。
2019年、「馬蝗絆」は、北京故宮と浙江博物館で開催された「天下の龍泉・龍泉青瓷とグローバル化」で展示された。
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